Dr.中川のみんなで越えるがんの壁

膵臓がんを早期に発見「尾道方式」と研究が進む最新検査

八千草薫さんは抗がん剤を終了(C)日刊ゲンダイ

 国立がん研究センターは、尾道方式とは別の早期発見の仕組みを研究。血液検査で判別可能な膵臓がんのバイオマーカーで、今年3月に対象期間が終了。目下、分析しているところです。先駆けて行われた米国では、既存のバイオマーカーよりも高い精度で早期に膵臓がんを検出できることから、検査キットが開発されています。膵臓がんが難治がんでなくなる日は、近いかもしれません。

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中川恵一

中川恵一

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

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