大腸がんの発症には、生活習慣の要素が強くかかわっていて、動物性脂肪やタンパク質の過剰摂取や繊維質の不足、肥満などが関係していて、いわばメタボとの結びつきが強い。日本で低年齢化を伴って患者数が急増しているのは、日本人の生活習慣がメタボ化しているゆえんです。
しかし、全体の5%前後は、遺伝的な要因で発症するといわれます。米テキサス大MDアンダーソンがんセンターの研究によると、35歳以下での発症は、35%が遺伝性と報告。若い方の大腸がんは、遺伝性の可能性が強いといえます。その点を踏まえると、断定はできませんが、原口選手も遺伝性かもしれません。
原口選手は、昨年末に受けた人間ドックで大腸がんが発覚したそうです。若年発症であってもなくても、早期発見・早期治療は変わりませんし、それが早期復帰を可能にしたのは間違いありません。
Dr.中川のみんなで越えるがんの壁