頚椎椎間板ヘルニア 治療3カ月で改善しなければ手術が必要

左が人工椎間板(C)日刊ゲンダイ

 首の椎間板ヘルニア、つまり、頚椎椎間板ヘルニアは首の骨(頚椎)と骨の間にある軟骨(椎間板)が本来の位置から飛び出る病気。「治療を受けているけど、3カ月経っても良くならない」という人は、手術を検討した方がいい。千葉大学医学部付属病院整形外科の古矢丈雄医師に聞いた。

 頚椎椎間板ヘルニアで飛び出た椎間板(ヘルニア)が神経を圧迫すると、首、肩、腕に痛みやしびれが生じ、ひどくなると手足が麻痺する。

「痛みやしびれなど、神経由来の症状があり、MRIなどの画像検査で椎間板が飛び出て神経を圧迫していることが確認されれば、頚椎椎間板ヘルニアの診断となり、治療開始です」

 まずは、頚椎カラーと呼ばれる装具による首の安静と、消炎鎮痛剤やビタミン剤などによる薬物治療。これら保存療法で、ほとんどは治る。ところが10人中1人くらいは、3カ月経っても痛みやしびれが消えない。すると手術が検討される。

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