愉快な“病人”たち

糖尿病で移植 南部虎弾さん「ボクは腎臓を3つ持っている」

南部虎弾さん(C)日刊ゲンダイ

 でも週に3日、何時間も拘束される人工透析が始まればパフォーマンスに影響するし、地方営業もできなくなる。尿はまだ出ていたので、ボクはずっと「嫌です」と言い張っていました。毒素が体に回るのか、体中がものすごくかゆかったんですけどね。

■諦めかけたとき奇跡のように手術のゴーサインが出た

 腎臓移植の話が出たのは2018年の年末です。「血液型が違っても腎移植はできる」という医師の言葉に真っ先に反応したのはカミサンでした。「私、チャレンジしてもいいですか?」と言ってくれて……。ただ、条件がいくつもあるんです。最初の3つは「がんを持っていないこと」「C型肝炎ではないこと」「たばこを吸わないこと」でした。でもカミサン、その時点でヘビースモーカーだったんです。

 それでも、乳がんやら子宮がんやら7つのがん検査を無事にクリア。そこからさらに2人の腎臓が結合するかどうかが問題でした。合わない場合は、付けた瞬間に腎臓の細胞が死んでしまうらしいんです。その条件も7つほどあり、そのうちの6つが×でした。ただ、一番大事な条件の1つが○だったので、移植の可能性は残ったんです。

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