足に感染した白癬は水虫と呼ばれ、腕や体に感染すればゼニタムシと呼ばれる。水虫のある人は比較的インキンタムシにもなりやすいといわれている。
症状は脚の付け根、陰嚢の周りがかゆくなり、環状に紅斑が広がる。ただし、陰嚢には広がりにくい。
一方、陰嚢がかゆくなるのは陰嚢湿疹だ。湿疹は皮膚に炎症を起こす病気の総称で、原因は汗、化学物質など多岐にわたる。このため原因を特定するのは難しいが、真夏に発症する中には汗による接触皮膚炎や脂漏性湿疹が考えられる。
「皮膚が薄く弱い中高年は、汗に含まれる成分が皮膚の刺激となってかゆみやかぶれを起こすことがあります。また、皮膚の穴から分泌される皮脂をエサにする真菌の刺激で炎症を起こす病気が脂漏性湿疹で、頭皮のかゆみやフケの原因として有名ですが、股間に発症することもあります」