役に立つオモシロ医学論文

中年期の体重増加は要注意!死亡リスクが2割アップする

特に若年期から中年期の体重増加には…

 体格を表す指標にボディーマス指数(BMI)があります。BMIは体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割ったもので、一般的には18・5~25が正常と判断されます。中年期で体重が増えることは健康に悪いイメージがありますが、高年期で痩せてくる状態も健康的とは言えないかもしれません。そんな中、英国医師会誌にBMI変化と健康状態の関連性を検討した研究論文が2019年10月16日付で掲載されました。

 この研究は米国の国民栄養調査に登録されている3万6051人を対象としたもので、25歳時(若年期)、研究開始から10年前(平均47歳:中年期)、研究開始時(平均57歳:高年期)におけるBMIが調査されました。得られたBMIの情報をもとに、被験者を正常もしくは低体重群(BMI25未満)、過体重群(BMI25~29・9)、肥満群(BMI30以上)の3つの集団に分類し、死亡リスクを検討してます。なお、研究結果に影響しうる、年齢、性別、身体活動量、飲酒・喫煙習慣などの因子について、統計的に補正をして解析されました。

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青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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