70年前の戦争の時に「おまえたちの命は羽毛よりも軽い」と言われ、神風特攻隊の若い命が失われました。それから約30年たって日航機ハイジャック事件が起こり、当時の福田赳夫首相が「人ひとりの命は地球よりも重い」と述べ、超法規的措置として犯人グループに身代金を支払い、収監されているメンバーなどの引き渡しを決めました。
「人ひとりの命は地球よりも重い」
死刑制度について問うている加賀乙彦の小説「宣告」にもそうあります。かつての「羽毛の軽さ」から「地球よりも重い」までになったのです。 そしていまは、自己決定権、超高齢社会、生産性のない人間が増えている……などと言われ、何か命が再び軽くなってくるのではないかと気になるのです。
■生きていればこそ何かで喜びを感じることができる
がんと向き合い生きていく