進化する糖尿病治療法

食べて飲みながら血糖値をコントロール不良にしないワザ

写真はイメージ(C)PIXTA

 最近は忘年会に参加しない人が増えているようです。シチズン時計が10月に実施した意識調査では、ビジネス関連の忘年会の回数を「0~1回が適当」と答えた人が9割近く。1次会の時間も「2時間」が約半数を占め、帰りを気にする時間は「20時前」が4人に1人でした。もしかしたら何年か先には、忘年会という風習がなくなっているかもしれませんね。

 とはいえ、これはビジネス関連に限っての話。友人同士、親しい同僚同士などでは、忘年会を楽しむ人はまだまだ多いのではないでしょうか? 忘年会でなくても、「年末だし」「1年頑張った自分へのご褒美」などといった口実で、外食の回数が増えたり、暴飲暴食をしてしまったり、ということもあるでしょう。

 年末年始の過ごし方として念頭に置いていただきたいのは、「連日はやめる」。飲み会が続いたとしても、「昨日は存分に食べて飲んだから、今日は控える」という気持ちを持ってほしい。結果的に「今日も飲み過ぎてしまった」となっても、意識するのとしないのとでは違います。無意識にブレーキがかかるかもしれない。

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坂本昌也

坂本昌也

専門は糖尿病治療と心血管内分泌学。1970年、東京都港区生まれ。東京慈恵会医科大学卒。東京大学、千葉大学で心臓の研究を経て、現在では糖尿病患者の予防医学の観点から臨床・基礎研究を続けている。日本糖尿病学会、日本高血圧学会、日本内分泌学会の専門医・指導医・評議員を務める。

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