正月明けに寝苦しさや寝起き後の疲れが…夜間低血糖を疑え

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「脳梗塞は、脳の血管の一部が狭くなったり、血栓が詰まったりして、血液が流れなくなり、その部分の脳機能がダメージを受ける病気です。年間6万人以上が亡くなり、命が助かっても運動機能や言語機能などに障害が残りやすく、日常生活に支障をきたすことも少なくありません。夜間低血糖の人は脳梗塞を発症しやすいことがわかっています」

 夜間低血糖は翌日の能力低下にも影響する。症状のある人は昼間に、「疲労」、「うつ状態」、「落ち着きのなさ」を感じることがあり、なかには「欠席」や「欠勤」、「成績低下」、「生産性の低下」などがみられる場合があるという。

「これを防ぐには、夕食の時間や食事やお酒の量を元に戻すことが大切です。お酒によっては血糖値を下げる働きがあるので寝る前の飲酒は控えましょう。夜遅くまでテレビやネット動画を見るのもやめるべきです。またインスリン注射をしている人は打つ場所を変えたことで、飲み薬を使っている人はその種類や量を変えたことで夜間低血糖を起こす人がいます。その場合は医師に相談しましょう」

 当然だが、夜間低血糖による寝苦しさに睡眠導入剤は効かないし、病状を悪化させることになる。夜間血糖の症状に心当たりのある人は自分で判断せずにまず糖尿病治療に詳しい医師に相談することだ。

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