病気を近づけない体のメンテナンス

前立腺<上>食後30分以上のウオーキングは夜間頻尿の9割に効く

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 食品で取ってもいいが、高濃度で摂取しないと効果は薄いので、頻尿や残尿に良いとされる一般の市販薬、漢方などの伝統的な薬、サプリメントなどでもいいという。

 岡田教授が下部尿路症状の患者の聞き取りで、効果的とされる成分は次のようなものだ。

▽イチョウの葉エキス▽イソフラボン▽ウコン▽レスベラトロール▽ピクノジェノール▽コエンザイムQ10▽ノコギリヤシ▽リコペン▽フラボノイド▽アスタキサンチンなどだ。健康維持や病気治療の生活指導で必ず挙げられる「運動習慣」の効果も、数多くの研究データから確認されている。実際にメタボの人の治療で、どんな強度の運動でも実践すると、すべての患者の下部尿路症状が改善するという。

 では、どんな運動をどの程度やればいいのか。

「ウオーキングの効果を調べた日本人を対象に行った研究があります。これはもともとα1受容体遮断薬で治療している患者さんで、満足できていない患者さんを対象に、夕食後に30分以上のウオーキングを行ってもらい調べています。その結果では約9割の患者さんの頻尿や夜間頻尿が改善されています」

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