血管・血液を知る

赤血球が基準値以下で貧血やめまいが…何を食べればいい?

造血には鉄分が大事(C)日刊ゲンダイ

 普段、血液についてはあまり気にすることはありません。でも、私たちが鼻からちょうちんを出して熟睡している間も、不眠不休で働いているのです。

 その働きぶりは万能で、酸素と栄養を体の隅々まで運ぶだけでなく、心血管から骨の髄まで各臓器がうまく働けるよう指導しています。

 まとめてみましょう。まず糖、脂質、タンパク質、アミノ酸などの栄養物質や各種ホルモンなどの生理活性物質(心血管、消化管などの各器官を働かせるための情報を伝達する)の運搬を行っています。

 体をウイルスや細菌などの外敵から守るため、白血球による貪食殺菌作用や免疫作用で細菌やウイルスを除去抹殺し、外傷に対しては血小板による血液凝固で止血して傷を塞ぎます。

 また、体の各組織に酸素や栄養を運ぶとともに、体の隅々の器官で作られた老廃物や二酸化炭素を肺、肝臓、腎臓などに運搬します。代謝産物の運搬、体内に分布する化学受容体(呼吸の調節機能)や圧受容体(血圧変化を感知)への適合刺激、そして体温調節を担うこともあります。

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