緊急企画 新型コロナを正しく恐れる

高血圧は新型コロナ重症化リスク増 現地中国人医師が警告

写真はイメージ

「従来の研究でも、高血圧症の人がなぜ重症化するのか明確な説明はありません。ただ、血圧の負荷が増すと心臓の機能が低下し、冠動脈や末梢動脈も硬化し、腎動脈の硬化と機能低下などが進み、不整脈や冠動脈疾患も多く見られます。高血圧症の人が新型肺炎になれば、このストレスにより、左心不全、心房細動、下肢動脈虚血、心筋梗塞、脳梗塞、腎不全などを発症しやすいことは想像できます」

 また、新型肺炎は間質性肺炎と似ており、肺動脈圧が上昇して右心に負担がかかれば、肺高血圧症と両心不全となるリスクも高まると考えられる。むろん、この「新型コロナは高血圧の人が感染すると致命的になりやすい」は、現時点では確定した医学常識ではない。ただ、ACEIやARBといった高血圧症の薬やチアゾリジン系糖尿病薬を飲んでいる人、喫煙を続けている人が新型肺炎にかかりやすく重症化もしやすい可能性は否定できない。そのことは覚えていた方がいい。

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