毎日大さじ1杯!腸活みそ料理

タケノコ入りのグリーンカレー アミノ酸たっぷりで疲労回復と代謝アップに効果

エスニック料理にもマッチ!(C)日刊ゲンダイ

 自給自足生活を実現しようと、淡路島に移り住んで3週間。もちろん、収穫は先の先の話。現在はもっぱら、この地で無農薬の野菜や新鮮な魚を購入して、おいしくいただいています。私の食生活は野菜がメインで、あとは海洋汚染の影響の少ない小型の魚介類が中心です。淡路島では、どちらもとても安く手に入ります。

 移住後3日目のこと。車を走らせていると野菜の無人販売所を見つけました。のぞいてみると、掘りたてのタケノコがナント、1本100円! 迷わず3本購入しました。

 家に戻って早速、下ごしらえです。タケノコはアク抜きが肝心です。掘ってから時間がたてばたつほど、アクが増え、エグミが増えます。外の皮を2、3枚取り除き、先のほうは10センチほど切り落とし、皮付きのまま2つに縦割りにします。たっぷりの水、米ぬかをカップ3杯、それに鷹の爪を2本入れて茹でること1時間。火を止めて、そのまま一晩茹で汁につけておきます。

 翌日、タケノコの皮を剥き、水で洗って下ごしらえ完了。これを食べやすい大きさに刻んで、といだお米、適量のしょうゆとみりんと一緒に炊き上げました。炊き上がったタケノコご飯は香ばしくて超美味でした。

 料理家として、私は日頃から食材の「旬」を大切にしています。成長の早いタケノコはとくに旬が命です。タケノコを漢字で「筍」と書きますが、一説ではもともとひと月のうちの10日、つまり「旬」の意味もあるとか……。風味豊かな旬のものは、この時季にしか食べられません。アク抜きにちょっと手間はかかりますが、ぜひ試してみてください。茹でておけば、冷蔵庫で保存もできます。

 タケノコはエスニック料理にもよく合います。今回のみそレシピはタケノコがメインのグリーンカレー。みそとも相性抜群です。玄米ご飯によく合います。

 タケノコにはうま味成分でもあるグルタミン酸やチロシン、アスパラギン酸などのアミノ酸が豊富に含まれており、疲労回復や代謝アップの効果も期待できます。また、ナトリウム(塩分)を排泄するカリウムも豊富で足などのむくみ防止におすすめです。

 アクの主な成分はシュウ酸です。シュウ酸はホウレンソウにも多く含まれ、結石の原因物質なので、食べすぎに注意しましょう。

この季節ならではの味(C)日刊ゲンダイ

《材料》(2人分)
・下ごしらえのすんだタケノコ 中1本
・ニンジン 中1本
・玉ねぎ 2分の1個
・ズッキーニ 2分の1本
・ピーマン 2個
・油揚げ 2分の1枚
・グリーンカレーペースト 大さじ1
・ココナツオイル 小さじ2
・豆乳 200ミリリットル
・みそ 大さじ1
・ココナツミルク 2分の1缶

《作り方》
(1)鍋にココナツオイルを入れて、食べやすいサイズに切った玉ねぎ、ニンジン、ズッキーニ、ピーマンを入れて火が通るまで炒める。
(2)グリーンカレーペーストを入れて、タケノコ、油揚げ、豆乳を加えて一煮立ち。
(3)ココナツミルク、みそを加えて味を調える。お好みでトッピングとしてナッツ類を。

関由佳

関由佳

専門は内科、予防医学。2013年ニューヨークの料理専門学校(Natural Gourmet Institute)で資格取得。著書に「毎日食べたい!腸活みそレシピ」ほか

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