唾液による新型コロナPCR検査 受ける側が注意すべきこと

(C)共同通信社

 今月2日より唾液によるPCR検査が可能となった。ただし希望すれば誰もが受けられるわけではない。発熱などの症状発症から9日以内の有症状者が対象で、保険適用されるという。唾液は、滅菌容器に患者自ら1~2ミリリットルを採取する。採取時間は5~10分以内。検体採取に携わる医療従事者は、サージカルマスクと手袋を装着するだけでいい。

 これまで新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の診断のために広く行われているPCR検査では、鼻咽頭から検体を採取している。しかし、鼻咽頭の奥に綿棒を差し込む際にくしゃみやせきを誘発してしまう場合があり、検体採取時に医療従事者が感染リスクにさらされる。このため、採取する医療従事者は、サージカルマスクと手袋に加え、ゴーグルやフェイスシールドといった眼の防護具、長袖ガウンを装着する必要がある。

 しかし、今回唾液によるPCR検査が認められたことで、検体を採取する側もされる側も負担が軽くなるという。そのこと自体は歓迎だが、鼻咽頭や喀痰のPCR検査に比べて唾液はウイルス数が少なく、鼻咽頭や喀痰では陽性でも唾液では陰性となるケースはないのか?

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