気管支喘息は気道のアレルギー性の炎症から、胸がゼーゼーと音を立てるような、特徴的な発作を起こす病気です。通常お子さんの時期に始まることが多く、両親が喘息を持っていると、お子さんにも起こりやすいという特徴があるので、体質の要素があることは間違いありません。しかし、その一方で喘息は最近非常に増えているので、体質だけではなく環境など、他にも喘息の原因があることもまた、間違いのないことなのです。
この喘息の環境要因として、最近注目されているのが大気汚染です。排ガスなどで汚れた空気を吸うと、喘息発作が起こったり、喘息が悪化したりすることは、以前から知られています。ただ、大気汚染が喘息の原因であるかどうかは、はっきりと分かっていませんでした。
今年の「ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル」という医学の専門誌に、オランダでの研究結果が報告されています。
医者も知らない医学の新常識