世界初の合剤も登場 増加傾向にある「喘息」治療の最新情報

成人してから再発する人も少なくない(C)日刊ゲンダイ

「LABA(長時間作用性β2刺激剤)、LAMA、ICSの合剤で、いずれももともと喘息治療で使われている薬です。特にLAMAは気管支拡張作用が非常に強く、5分くらいで拡張作用が出て、効果が長く持続します。そのため患者さんへのインパクトが大きい」(東田医師)

 吸入型の薬を複数使用している患者にとって、1日複数回の吸入や異なる吸入器の使用などが飲み忘れにつながりやすい。

 50%以上の喘息患者に1カ月に1日以上の吸い忘れがあるとの調査結果もある。今回の3つの成分の合剤は、吸い忘れ防止にも役立つ。

 一般的に、LABAとICSの合剤で十分にコントロールできなかった場合に、「エナジア」の処方が検討される。

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