コロナ禍中のインフルエンザ…発熱したら自宅療養でもOKか

写真はイメージ(C)PIXTA

 例年、インフルエンザのワクチン接種をしていない人も、今年は考えを変えた方がいいかもしれない。その理由は、言うまでもなく新型コロナウイルスの感染拡大と重なる可能性があることだ。

 コロナの初期症状は多くの症例で、発熱、呼吸器症状、頭痛、倦怠感がみられており、それ以外では味覚障害や嗅覚障害、下痢・嘔吐などの消化器症状がある。一方、インフルエンザは突然の高熱、呼吸器症状、倦怠感、食欲不振など。頭痛や関節痛、筋肉痛もみられる。

 九段下駅前ココクリニック(東京都)の石井聡院長が言う。

「コロナには味覚障害や嗅覚障害、インフルエンザには突然の高熱といった特徴があるとはいえ、一般の人ではコロナかインフルエンザか見分けがつきません。私たち医療従事者も、インフルエンザは非常に数多く診てきていますが、それに比べるとコロナは圧倒的に少ない。コロナかインフルエンザかは、検査をしないと鑑別できません。身近にコロナ感染者がいるという、コロナ感染が疑われる場合でも、症状だけではコロナかインフルエンザか、その両方かは分からないのです」

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