コロナ禍でさらに危ない 「秋バテ」撃退する2つのポイント

コロナ禍中にある今秋はより注意が必要(C)日刊ゲンダイ

「猛暑だった夏から肌寒い秋になると、体温を一定に保つために働いている自律神経はフル回転を強いられます。また、昼間は暖かいのに夜になると急に冷え込むといったように、秋は一日の中でも気温や気圧の急激な変化があるので、自律神経にはさらに大きな負担がかかるのです」

 気候の変化の影響を小さくするには、カーディガンや薄手のジャケットといった上着を持ち歩き、気温や室温の変化に合わせてこまめに着脱するなどの対応を心がけるのがおすすめだ。

■セロトニンが大切

 さらに今年の秋バテは、日照時間の短縮がより深刻な問題を引き起こしかねないという。

 われわれは日光を浴びることで神経伝達物質の「セロトニン」を生成している。セロトニンは、気分を明るくしたり、ヤル気を高めるなどの作用があるうえ、夜になるとセロトニンをもとに睡眠ホルモンの「メラトニン」が作られる。秋になって日照時間が短くなると、セロトニン分泌の調整が乱れて量が減ってしまい、気分が落ち込んだり、眠れなくなるといった症状が表れる。いわゆる「季節性うつ」と呼ばれる状態だ。

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