科学が証明!ストレス解消法

おでこをトントントンと叩くだけで「暴食」を抑えられる

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 一方、ダイエットをしたいがために空腹を我慢することは良いこととは言えません。そもそも空腹になると、心の安定と深く関係する物質セロトニン(通称・幸せホルモン)が減少します。イライラするのは、このためです。セロトニンが不足すると、うつ病や不眠症などの精神疾患に陥りやすいといわれているほどです。

 ポイントになるのが、人がストレスや不安を感じる脳の一部“扁桃体”の存在。この扁桃体がマイナス信号を感じると、発汗やふるえ、イライラなどを引き起こすようになっています。そして、扁桃体はマイナスのものだけでなく、自分にとってプラスになる刺激も感じます。空腹時はセロトニンが減少しているため、扁桃体はマイナス信号を感じてイライラを募らせている――。ならば、自分のテンションが上がるようなこと、たとえば大好きな映画を見たり、好きな歌手の音楽を聴いたりすれば、扁桃体は幸せを感じてセロトニンが増えていくようになります。結果、イライラを軽減できる可能性も高くなる。タッピングに加え、自分の好きなことをする機会を増やすことも、気持ちを落ち着かせるコントロール術なのです。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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