時間栄養学と旬の食材

アシタバは特有のポリフェノールが老化予防で注目されている

アシタバ

 アシタバは、摘んだ翌日には新しく芽が出る生命力から「明日葉」と書かれます。日本の関東地方から紀伊半島にかけて育つ多年草で、八丈島では江戸時代ごろから野菜、薬、飢饉時の救荒作物として多方面で利用されてきたそうです。

 近年では、アシタバの茎を切った時に出てくる黄色い汁に含まれる「カルコン」というアシタバ特有のポリフェノールが注目されています。カルコンを扱った研究では、血栓予防、血圧上昇抑制、高血糖・高血圧の改善、胃がん抑制などの作用があり、アンチエイジング=老化予防の効果としての報告もあります。老化に伴い高齢者はさまざまな病気を持つことが多いといわれています。逆を言えば、さまざまな病気の共通原因である老化を遅らせることで、効率よく健康寿命を延ばすことができるのです。

 現在、老化防止に効果的とされるのは栄養バランスに留意した上でのエネルギー制限と、特定の医薬品の摂取といわれている中で、線虫とショウジョウバエにカルコンを与えたところ、寿命が約20%延びたという報告があります。また、心臓への血流が低下したマウスに投与すると心筋細胞が保護されたり、ヒトの細胞を使った実験でも、細胞の老化を遅らせると思われる効果が認められたという報告が挙げられているのです。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学非常勤講師、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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