胃がんを本気で早期発見したい…バリウムではなく胃カメラを

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■注射1本でOKのABC検査はリスクチェック向き

 胃カメラは痛いから受けたくないという人もいるだろう。その前段階の検査として、ABC検査がある。ピロリ菌抗体価と、胃粘膜の萎縮度を示す物質ペプシノゲンの値を調べる検査だ。注射1本で済むので体への負担は少ないが……。

「ABC検査は胃がんリスク検診であって、胃がん検診ではありません。胃がんを起こす確率がABC検査で低いとなっても、あくまでも“確率”で、胃がんではない、とはいえない」

 やはり胃カメラ検査を受けるしかないのだ。

 胃がんを早期で発見するための理想的な流れとしては、まず胃カメラ。胃カメラで慢性胃炎(萎縮性胃炎)がなく正常な状態であれば、3~5年に1回、胃カメラの検査を受ける。

3 / 5 ページ

関連記事