55秒未満ですべての便がするっと出ない人は腸内環境が悪い

便の形状分類に使われている「ブリストルスケール」

 便の形状は、この排便困難感と残便感に大きく関わっている。

■「バナナ便」が理想的

「排便時間は、便器に座ってから排便されるまでに55秒未満が基準になります。そのためには便がタイプ4のバナナ便に近い形状が理想的です。これがタイプ1や2の便のように硬くなると、なかなか排出できず55秒より長くなります。その場合は困難感があるとされ、腸内の不調が考えられます。また、排便後にまだ腸内に便が残っている感覚がある場合は、がんなどの病気が隠れているケースもあり注意が必要ですが、便の形状が6や7のように軟らかすぎることも多い。いきんで便を排出しても、便が水様だと一部はS状結腸に逆流してしまって残便感を感じるのです」

 困難感や残便感がある人は、腸内環境が悪化していると考えられる。すぐにでも改善に取り組みたい。

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