認知症を予防する補聴器のすべて

初めての補聴器選び どんな場所で不便を感じているか考える

どういう場所で使いたいか(C)日刊ゲンダイ

 初めて補聴器を選ぶときは、自分の普段の生活様式を考え、どのタイプが使いやすいかを検討することが必要です。

 まず、補聴器といってもさまざまな形があります。現在の主流は大きく分けて2つ。耳に掛ける「耳掛け型」と、耳の穴に入れる「耳穴型」です。さらに使用する電源により充電型と電池型にも分かれます。

 たとえば、マスク生活で耳に補聴器を掛けると邪魔になりそうで不安、という方には「耳穴型」が向いているかもしれません。また、「自宅で過ごす時間が長い」「テレビが好きでよく見る」「前方だけでなく、左右にも人が座って発言する会議に頻繁に出席する」「ショッピングセンターなど雑音と会話が混在する場所に行く」など、どのような場面で補聴器を使いたいのか? を考える必要があります。

 補聴器は「耳掛け型」「耳穴型」といった形だけでなく、音の種類や音色の豊かさ、雑音と聞きたい会話を仕分けたり、その雑音を抑えたりする機能など、商品によってさまざまで、そのグレードによって価格が変わります。簡単に言えば、いろいろな場面に自動的に対応できる補聴器ほどグレードが高くなるわけです。

1 / 2 ページ

田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

関連記事