厚労省の副反応検討部会資料で見るワクチン接種後の「重症者」

新型コロナウイルスの重症患者の治療に当たる医療従事者(C)共同通信社

 全国的な新型コロナウイルス感染の急拡大の中、ワクチン接種への同調圧力が高まっている。専門家は「接種するメリットの方がデメリットより多い」と言うが、接種のメリットばかりが強調され、ワクチンのデメリットについては詳細なデータを聞かされていない、と感じる人も多いのではないか。そこで厚労省が開催している、専門家によるワクチンの副反応検討合同部会に提出された資料(すでに紹介した接種後の死亡751事例を除く)を紹介したい。

 7月21日の副反応検討合同部会に提出した資料の中で、医療機関から報告された副反応疑い件数は、ファイザー社製(2月17日~7月11日)1万7877件(うち重症報告2812件)、モデルナ社製(5月23日~7月11日)404件(同46件)だった。ちなみに報告書に記載された同日までのワクチン接種推定回数はファイザー社製が5843万9259回、モデルナ社製は181万8033回。ファイザー社製の副反応疑い率は0.03%で重症率は0.0048%。一方モデルナ社製はそれぞれ0.022%と0.0025%となる計算だ。

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