認知症を予防する補聴器のすべて

補聴器の調整には数値の客観的評価と「専属トレーナー」が必須

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 最近はこの連載を読んでくださっている方から私宛てに「補聴器を買ったはいいけどよく聞こえない。どうしていいか分からない」といったお電話をいただくことが増えました。

 その場合にお伝えしていることは、補聴器の調整には2方面のサポートが必要だということです。まず、今の補聴器をつけてどれだけ音が聞こえているかを「数値」で測る。次に、資格者が寄り添う。いわば、専属トレーナー付きのスポーツジムみたいな感じですよ、と。

 専属トレーナー付きジムでは毎日のようにトレーナーと今日食べた食事などの情報をメッセージアプリでやりとりしながら、週2回のジム通いが習慣化していきます。体重や体脂肪率の変化も精密に計測し、どれだけ変わったかを数値で見て実感できるようになる。

 当社でも補聴器をつけ始めたお客さまには同様のことを実施しています。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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