新型コロナワクチン副反応を徹底検証【ギラン・バレー症候群】日本で75件の疑い報告

インフルエンザの予防接種を受ける女性(C)共同通信社

 国際医療福祉大学熱海病院検査部部長の〆谷直人医師が説明する。

「発症は10万人当たり1~2人と比較的珍しい病気ですが、小児から高齢者まですべての年代で発症する可能性があります。原因は解明されていないものの、約8割に何らかの感染症が認められています。3人に2人は発症の1~3週間前に細菌のカンピロバクター、サイトメガロウイルス、EBウイルスなどの感染症にかかった既往があるとされています」

 コロナワクチンに限らず、インフルエンザやポリオ、肺炎球菌といったワクチン接種で引き起こされるケースも報告されているという。〆谷医師によれば、インフルエンザワクチンでは接種後2週目がピークで、6週以内の発症がほとんど。ポリオワクチンは、接種後間もなく下痢が起こり、1~2週間後に手足の力が入らない運動マヒなどの症状が多く見られる。

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