コロナ禍でも注目 最新医療テクノロジー

脳の動きを可視化 センサーを用いた最新「脳トレ」の凄さは?

小型センサーとアプリ「NeU」提供

 簡単な計算を繰り返したり、漢字を使った問題に答えたりする「脳トレ」。ゲームソフトやドリルなど、さまざまな商品が出回っている。しかし、これらの脳トレグッズの課題は、トレーニング中、実際に自分の脳がどれだけ活動しているのか分からないこと。同じ内容の脳トレをしても、その人にとって脳活動レベルが低ければ得られる効果も少ないはずだ。

 そんな従来の脳トレの問題点を解消させたのが、「超小型脳活動センサー(XB-01)」と「専用アプリ」を組み合わせた「Active Brain CLUB」(以下、ABC)という脳トレ製品だ。開発したのは東北大学と日立ハイテクが設立した脳科学ベンチャー「NeU」(東京都千代田区)。どのように使うのか。同社ブレインフィットネスユニットの糸藤友子マネジャーが言う。

「XB-01は重さ30グラム、手のひらに乗る大きさの超小型センサーで、専用バンドで額に設置します。そして微弱な近赤外光を用いて脳の血流量変化を計測することで、脳の活動状態を可視化することができます。センサーはスマホやタブレットとブルートゥース通信されていて、この状態で専用アプリを使ったトレーニングをすると、どれくらい脳が活動しているのかリアルタイムで分かるのです」

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