独白 愉快な“病人”たち

三遊亭あら馬さん、あと半年の余命宣告を受け…肝臓移植から復帰までを語る

三遊亭あら馬さん(本人提供)

 それだけ大量に水分が入るものですから、出す方も大量で常にお尻丸出しで寝ていました。イケメンの先生もいるので恥ずかしかったですね。検査も多いのでパジャマを着ていることも少なくて、術後はほぼ全裸だった印象です。

 そんな入院生活でも、うれしくて号泣したのはSNSに大量の書き込みを見たときでした。コロナ禍で面会はゼロでしたが、唯一、肝臓提供者である弟が近くの病室にいました。術後10日目ぐらいで彼が退院するとき、預かってもらっていた私のスマホを病室に置いていってくれたのです。10日ぶりにブログを開いたら、そこに応援の声がダーーーッと。痛いし、つらいし、むくんで体は最悪でしたけど、「一人じゃない、頑張らねば」と思いました。

 そこからは、猛然とリハビリに励みました。主治医いわく「立つことと食べることが回復を早める」とのことだったので、常に動いて食べることを心がけました。人は立っている姿勢が正常で、寝ていると内臓が復活し難いそうです。

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