時間栄養学と旬の食材

栄養価が高いアピオスは高齢者など食の細い人におすすめ

ジャガイモより栄養価が高い

 しかし、日本未病学会、農林水産省、JAゆうき青森などの情報があったので見てみると、アピオスの100グラム当たりの主な栄養価はジャガイモに比べて、エネルギーは約2.6倍、タンパク質は約3倍、食物繊維は約5倍、カリウムは約1.8倍、カルシウムは約30倍、鉄分は約4倍と栄養価が大変高い。食べ過ぎには注意ですが、食の細い方には大変有効な食材です。

 また、アピオスには動脈硬化や血栓の予防、悪玉コレステロールの減少を助けるビタミンEが含まれていたり、最近ではイソフラボンが含まれていることがわかり、大豆以外の新しいイソフラボン供給源としても話題です。化粧品や食品にも応用研究されています。

 さらに、血液中のコレステロールや中性脂肪などを排出し、小腸の脂肪吸収を抑制する作用もあるサポニン。基礎代謝や食後エネルギーの消費を増加させ体脂肪燃焼を促進してくれる大豆ペプチドなどの機能性成分も豊富です。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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