健康に良い食品かどうか一目でわかる指標「NRF」に注目 コロナ対策にも有効

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

■加工品より「そのまま」を

 食品群別でも、NRFの平均値が出ている。それによれば、海藻類、野菜類、キノコ類がNRF3桁(それぞれ330、241、225)と極めて高くトップ3。豆類、果実類、魚介類、種実類、芋類が80~50台。卵類、肉類、穀類、乳類と続き、菓子類は最も低い4.6。

 これらの結果を念頭に置いて食品選びをするといいのは、もともとタンパク質、食物繊維、ビタミン、ミネラルなど推奨すべき栄養素の摂取量が少ない日本人において、コロナ禍でより栄養バランスの偏りが見られてきているからだ。

「コロナ前と後の外食支出の変化からもわかるように、コロナ以降、外食は大幅に減少し、中食(市販の弁当や総菜、テークアウト品)と内食が増えています。農水省の『食育に関する意識調査』では、主食、主菜、副菜を組み合わせた食事を1日2回以上ほぼ毎日食べている日本人の割合は、コロナ禍の2020年に激減。これによって生じるのは、特に野菜、魚、果実の摂取量の低下で、結果、栄養面ではビタミン摂取量が低下してしまうのです」

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