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米CDCがマスクのガイドライン変更「オミクロンに布マスクは効果なし」

不織布の上に布マスクを重ねても効果が上がる(C)PIXTA

 ニューヨークで年明けから目立ち始めたのが高機能マスクです。先がクチバシのようなKN95が最も多く、医療者だけが着けていた頭かけタイプのN95マスクも見かけるようになりました。アメリカの病院ではN95がスタンダードで、KN95は中国の病院で使われており、効果はほぼ同じとされています。

 高機能マスクをする人が増えたのは、オミクロン株の急激な広がりでCDC(米疾病対策センター)がマスクのガイドラインを変更し、「布マスクにはほとんど効果はない。最低でも3層の不織布、さらにベターなのが高機能マスクで」と大転換したためです。

 ただ困ったことに、今出回っているKN95マスクの6割は偽物だというのです。

 CDCのサイトで見分け方を写真付きで細かく解説していますが、複雑過ぎてパッと見よくわかりません。そこで多くのメディアが解読。ニューヨーク・タイムズには「本物にはマスクの側面に承認番号が書かれている」とあり、確かに私のマスクには番号が書いてあってホッとしました。

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シェリー めぐみ

シェリー めぐみ

NYハーレムから、激動のアメリカをレポートするジャーナリスト。 ダイバーシティと人種問題、次世代を切りひらくZ世代、変貌するアメリカ政治が得意分野。 早稲稲田大学政経学部卒業後1991年NYに移住、FMラジオディレクターとしてニュース/エンタメ番組を手がけるかたわら、ロッキンオンなどの音楽誌に寄稿。メアリー・J・ブライジ、マライア・キャリー、ハービー・ハンコックなど大物ミュージシャンをはじめ、インタビューした相手は2000人を超える。現在フリージャーナリストとして、ラジオ、新聞、ウェブ媒体にて、政治、社会、エンタメなどジャンルを自由自在に横断し、一歩踏みこんだ情報を届けている。 2019年、ミレニアルとZ世代が本音で未来を語る座談会プロジェクト「NYフューチャーラボ」を立ち上げ、最先端を走り続けている。 ホームページURL: https://megumedia.com

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