安らかな最期だったそうです。
1日に亡くなった石原慎太郎さんは、直前まで執筆活動を続け、その日は眠るように息を引き取ったといいます。享年89。苦しまずに済んだのは、何よりだと思います。
石原さんは2年前、すい臓がんであることを公表。夜間頻尿でかかりつけ医を受診し、腎臓のエコー検査を受けた時に、がんが見つかったそうです。その時、ステージ1。それで選択したのが、重粒子線治療だと週刊誌のインタビューに語っています。
すい臓は、X線をはじめとする従来の放射線が効きにくい細胞である一方、それを取り囲む消化管などの組織は放射線の影響を受けやすく、従来の放射線では十分な治療効果が得られませんでした。
その困難を克服したのが重粒子線です。放射線の影響を受けやすい周りの組織を避けながら、放射線が効きにくい細胞にも高い殺細胞効果が示されています。
Dr.中川 がんサバイバーの知恵