認知症を予防する補聴器のすべて

補聴器は自分のライフスタイルやどの場面で使うかを考えて選ぶ

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 みなさんは補聴器を購入するとき何を基準に選びますか? デザインや形でしょうか? それとも価格ですか? 

 補聴器は10万~50万円台と価格幅がとても大きい製品ですが、基本的にデザインや形による価格差はありません。実は価格に一番影響するのはその性能です。性能が優れている補聴器ほど、価格が高くなります。

 一方で、性能が優れているからといって、つけて即100%聞こえるようになるものでもありません。何度もこのコラムでお伝えしているように、リハビリのようにある程度の期間をかけて慣れる必要があります。

 ではどういった基準で補聴器を選べばいいのでしょうか。それは自分のライフスタイルや、どの場面でどういう使い方をするかを考えて選ぶということが大切です。

 仕事をバリバリやっていて会議も多い、いろんな方向から話しかけられることが多い方は、雑音を抑制する機能が強く、さまざまなシーンで聞き取りやすくする機能を備えた高機能の、ある程度高価格帯の機種が向いているでしょう。あまり外に出かけないし、家族としか話さないという方は低価格のものでも、十分にその機能を発揮することもあるでしょう。

1 / 2 ページ

田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

関連記事