2000年以上の歴史を誇る中国の伝統的な健康食材に「高麗人参(朝鮮人参)」があります。疲労回復や食欲不振など、滋養強壮目的で用いられることの多い高麗人参は、日本でも医薬品や健康食品として販売されています。
高麗人参に含まれているギンセノシドと呼ばれる成分には、抗炎症作用や抗酸化作用などが知られています。しかしながら、高麗人参の有効性を検討した研究データは限られており、その効果の詳細はよく分かっていませんでした。そんな中、高麗人参の摂取と健康状態への影響を検討した研究論文が、日本疫学会誌に2022年4月9日付で掲載されました。
この研究では中国に在住している女性5万6183人が対象となりました。被験者に対してアンケート調査を行い、高麗人参の摂取量やその頻度が調査され、死亡リスクとの関連性が解析されています。なお、研究結果に影響を及ぼし得る年齢や収入、運動習慣などの因子について統計的に補正して解析しています。
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