役に立つオモシロ医学論文

感染予防のための行動は情報の入手経路によって違いがある?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 解析の結果、感染予防行動を守っていた人は、2020年の調査で、マスク着用86.2%、屋内換気46.9%、社会的距離45.4%、混雑の回避62.6%でした。また、2021年の調査では、マスク着用89.3%、屋内換気38.2%、社会的距離47.2%、混雑の回避61.6%でした。

 感染予防行動と情報源の関連性を調べたところ、医療従事者、専門家、政府、Twitter、ニュースサイト、テレビニュースから情報を得ることが、2つ以上の感染予防行動を守ることに関連していました。

 論文著者らは「感染予防のための情報提供において、情報源の種類は重要な役割を果たす」と結論しています。

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青島周一

青島周一

2004年城西大学薬学部卒。保険薬局勤務を経て12年9月より中野病院(栃木県栃木市)に勤務。“薬剤師によるEBM(科学的エビデンスに基づく医療)スタイル診療支援”の確立を目指し、その実践記録を自身のブログ「薬剤師の地域医療日誌」などに書き留めている。

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