失敗しないセカンドオピニオンの受け方 医療未来学者が伝授

「自分が受けている治療法は正しいのか」「最先端のもっと良い方法があるのではないか」「そもそも診断された病名や病期は間違いないのか」──。がん治療を受けている患者やその家族が必ず一度は抱える疑問だ。そんなとき別の医師に意見を求めるのがセカンドオピニオンだ。近年はがん医療を行う病院では「セカンドオピニオン外来」を設置しているところが増えている。しかし、やみくもに行うと混乱から時間だけが過ぎていき、治療機会を失うことにもなりかねない。正しいセカンドオピニオンのやり方について、東大医学部卒の医療未来学者で、「Die革命 医療完成時代の生き方」「未来の医療年表 10年後の病気と健康のこと」などの著書を持つ奥真也医師に話を聞いた。

 セカンドオピニオンを受ける前に多くの人ががん治療に抱いている2つの誤解を解消する必要があります。その1つがセカンドオピニオンの目的です。

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