時間栄養学と旬の食材

【チャーガ】SOD酵素が豊富で動脈硬化・血圧・血糖値を抑制

キノコの仲間「チャーガ」

 聞きなれない名前の食材「チャーガ」は、ロシア原産のキノコの仲間です。和名ではカバノアナタケと言います。白樺の木2万本に1本しか寄生しないとされ、「森のダイヤモンド」とも呼ばれています。

 さまざまな栄養素が含まれているチャーガの中でも、着目すべきは食物繊維のひとつであるβ-グルカンと、強力な抗酸化作用を持つ酵素の一種、SOD酵素です。

 他のキノコに比べて豊富に含まれるβ-グルカンは免疫力強化やコレステロール値上昇抑制などの効果があり、多くの可能性を秘めている成分です。

 また、SODとは、活性酸素除去酵素「スーパーオキシド・ディスムターゼ(superoxide dismutase)」の頭文字を取った名称で、活性酸素を除去してくれる酵素のこと。活性酸素は、本来、体にとって必要な酵素で細菌やがん細胞と戦ってくれるのですが、体内で過剰になると逆に老化や生活習慣病などの病気を引き起こしてしまうといわれています。20歳を過ぎると、SOD酵素の生成能力が下がることや、紫外線、ストレス、喫煙などによっても過剰になることがわかっています。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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