「緑内障」は中途失明の原因1位の病気だが…正しく知れば怖くない

早期治療を(清澤源弘院長)/(C)日刊ゲンダイ

「視野に欠損があっても、脳が周りの視野の色合いを使って欠けた部分を埋め合わせてしまうのです。そのため片目を隠して世界を眺めても最後まで視野欠損があることにはなかなか気が付けないのです」

 目の異常に気付くには眼科検診を受けることだ。

「最も容易に異常を見つけられる方法は眼底写真による判定です。視神経乳頭陥凹拡大というのが緑内障の疑いという意味です。その場合には、眼圧測定、3次元画像解析、それに視野検査をします。実際には眼圧があまり高くないタイプ、つまり正常眼圧緑内障が過半数を占めます。まして、自分で眼圧の上昇や、視野の欠損に気が付くことはまれです。ですから、眼科検診を定期的に受けることが大切なのです」

■中高年は白内障にも注意

 40歳以上の人が定期的に眼科検診を受診しなければならない理由は他にもある。白内障を発見することだ。

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