コロナ第7波に備える最新知識

全数把握の簡略化、入国制限緩和…日本のコロナ対策は大丈夫なのか?

写真はイメージ(C)日刊ゲンダイ

 しかし、医療機関で処方され、副作用が少なく、子どもや妊婦らに使いやすいとされる解熱鎮痛剤「カロナール」が8月に新型コロナ感染拡大で品不足になったことを考えると不安が残る。

 デルタ株などと比較してオミクロン株は重症化しにくいとはいえ、季節性インフルエンザの同時流行が起きるなどしたら、発熱外来・救急搬送・対応病床などの逼迫は避けられないのではないか。

「新型コロナの収束にはウイルスの弱毒化とともに免疫の獲得が必要。しかし、ワクチンで得られる免疫は感染によるものよりも短期間であることがわかっている。そのため政府はワクチン接種で一時的に重症化を抑えつつ、その間に感染することで長期間維持できる免疫がつくことを期待していたのではないか。しかし、接種率低迷でそれは無理。結局は昨年同様、感染防止のための巣ごもり生活などを自主的に続けることになるのではないか」(都内の医師)

 政府が脱コロナに踏み出す以上、政府をあてにせず、自分の身は自分で守る覚悟が必要だ。

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