■抗菌薬の中にも子供には使ってはいけないタイプが
咳止めの中にも、子供に使う場合は注意すべきものがある。
「咳止め薬の代表的な成分のひとつに鎮咳薬の『コデイン』があります。咳中枢を抑えることで咳を止めます。ただ、コデインには呼吸しにくくなる副作用があり、長期使用による依存性も認められています。小児の事故も報告されていることもあって、2019年から12歳未満へのコデインの使用が規制されています。大人用の咳止めはもちろん、古いタイプの小児用の総合感冒薬の中にはコデインが含まれているものがあるため、しっかり確認したほうがいい」
ウイルスによる風邪に抗菌薬=抗生物質は効かないが、細菌感染が疑われるケースや合併症、その予防に対して処方される場合がある。そうした抗菌薬の中にも子供には使ってはいけないタイプがある。