認知症を予防する補聴器のすべて

どんな場面でどう聞こえるようになりたいか 具体的にイメージして言語化する

どんな場面で使うかをイメージして選ぶ(C)PIXTA

 お客さまの中には、実は以前にも別の店で補聴器を購入されたことがあるという方がいます。

 そして、そんな方の中に比較的多いのが、販売店に勧められるままに、よく分からずに機器を購入してしまったというケースです。しかも、購入後も時間をかけて調整していくのが補聴器だという基本を知らないまま、使用するうちによく聞こえないなどと不便不快を感じるようになり、結果として補聴器を自分の生活に活用することなく、外してタンスにしまい込んでしまうというのがお決まりのようです。

 ただ聞こえづらいといっても、その人によってさまざまです。どんな場面でどれほど聞こえづらいのか、そして自分にとってどの程度聞こえるようになればよいのか。具体的にイメージして言語化することは、補聴器選びの有効な目安になるはずです。ここで「日本聴覚医学会」から、聞こえの具合を測る10項目の質問が発表されているので紹介します。

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田中智子

田中智子

シーメンスの補聴器部門でマーケティングの勤務を経て、2020年補聴器販売会社「うぐいすヘルスケア株式会社」設立。認定補聴器技能者資格保持。

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