科学が証明!ストレス解消法

グループで歌う合唱も1人カラオケも幸せホルモンを増加させる

休業を余儀なくされたところも…(C)日刊ゲンダイ

 実は、私は大のカラオケ好きで、ラルクアンシエルさんの歌などを熱唱してしまうのですが、コロナ禍では誰かとカラオケに行くことは控えていました。今後は、その鬱憤を晴らすように歌えると思うとワクワクしてしまいます。実際、歌うことは心にも体にも良いと研究で証明されています。

 西ミシガン大学のキーラーは、「グループで歌うことで幸せホルモンがアップし、仲間との親近感が高まる」という研究結果(2015年)を報告しています。大きな声で歌うほど、ストレスホルモンとも呼ばれる「コルチゾール」が減少し、「オキシトシン(通称・幸せホルモン)」が増加するというのです。

 自分が歌うだけでなく、歌声を聴いているだけでもストレスホルモンが下がるという結果や、グループで歌うと痛みを感じにくくなるというデータもあるほどです。

 合唱団に参加している高齢者の方って、元気で明るい方が多い──。そんな印象がありませんか? これは合唱による作用と言えるかもしれません。

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堀田秀吾

堀田秀吾

1968年生まれ。言語学や法学に加え、社会心理学、脳科学の分野にも明るく、多角的な研究を展開。著書に「図解ストレス解消大全」(SBクリエイティブ)など。

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