イギリスを中心として大量発生したBSEは、感染した牛から作られた肉骨粉を原料とするエサが他の牛に与えられたことにより感染が拡大したと考えられています。日本や海外で、牛の脳や脊髄などの組織を家畜のエサに混ぜないといった規制が行われた結果、BSEの発生は、世界で約3万7000頭(1992年:発生のピーク)から7頭(2013年)へと激減しました。
日本では、2003年以降に出生した牛からは、BSEは確認されていません。いまは安心して牛肉を食べられるようになっているのです。次回は同じプリオン病のひとつであるクロイツフェルト・ヤコブ病についてお話ししたいと思います。
感染症別 正しいクスリの使い方