ホオズキは日本では観賞用として知られ、浅草のほおずき市などが有名です。先祖を迎える灯籠に似ていることから、お盆の行事で飾られることを記憶している方も多いと思います。
じつはこのホオズキ、ヨーロッパなどでは独特の濃厚で甘酸っぱいベリーに似た実を食用としています。日本でも最近、食用ホオズキが知られるようになりました。秋田県上小阿仁村は、1998年ごろから食用ホオズキの栽培に取り組んだ先駆け的地域です。「恋どろぼう」というブランドもこの地方のものです。そのほか、現在では「ストロベリートマト」「フルーツホオズキ」「ほおずきトマト」「オレンジチェリー」などさまざまな名前・地域で出荷されています。
食用ホオズキはアメリカではデザート向けの果実として扱われていますが、日本では主に野菜としても扱われることが多いそうです。果実はオレンジ色の球形からイチゴ形で、皮は柔らかく、中には小さな白い種がありますが、気になるほどではありません。
時間栄養学と旬の食材