時間栄養学と旬の食材

【ホオズキ】脂肪肝・生活習慣病・がんを予防するビタミンが豊富

写真はイメージ

 ホオズキは日本では観賞用として知られ、浅草のほおずき市などが有名です。先祖を迎える灯籠に似ていることから、お盆の行事で飾られることを記憶している方も多いと思います。

 じつはこのホオズキ、ヨーロッパなどでは独特の濃厚で甘酸っぱいベリーに似た実を食用としています。日本でも最近、食用ホオズキが知られるようになりました。秋田県上小阿仁村は、1998年ごろから食用ホオズキの栽培に取り組んだ先駆け的地域です。「恋どろぼう」というブランドもこの地方のものです。そのほか、現在では「ストロベリートマト」「フルーツホオズキ」「ほおずきトマト」「オレンジチェリー」などさまざまな名前・地域で出荷されています。

 食用ホオズキはアメリカではデザート向けの果実として扱われていますが、日本では主に野菜としても扱われることが多いそうです。果実はオレンジ色の球形からイチゴ形で、皮は柔らかく、中には小さな白い種がありますが、気になるほどではありません。

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古谷彰子

古谷彰子

早稲田大学大学院卒。早稲田大学時間栄養学研究所招聘研究員、愛国学園短期大学准教授、アスリートフードマイスター認定講師。「食べる時間を変えれば健康になる 時間栄養学入門」「時間栄養学が明らかにした『食べ方』の法則」(ともにディスカヴァー・トゥエンティワン)などがある。

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