一方、不安定狭心症になると、痛みの発作が現れるきっかけが体に対する負担ではなく、食事や入浴、トイレに行ったときといった日常の労作で起こります。
さらに、発作の頻度が増えて1週間に何度も現れたり、発作の持続時間が長くなってきます。
不安定狭心症になってしまうと、それは急性冠症候群の初期の段階で、いつ急性心筋梗塞、あるいは突然死を招いても不思議ではない状態です。そのため、治療を急がないといけません。とりわけ、左の冠動脈の主幹部(根元)の病変が絡むと、より治療の即時性が要求されます。
上皇の執刀医「心臓病はここまで治せる」