元おニャン子・新田恵利が告白 「未破裂性脳動脈瘤」とは?

健康番組で発見/(C)日刊ゲンダイ
健康番組で発見/(C)日刊ゲンダイ

 元おニャン子クラブの新田恵利(46)が「未破裂性脳動脈瘤」であることを先週告白し、話題になっている。
 未破裂性脳動脈瘤はその名の通り、「未破裂の脳動脈にできた瘤」。いったん破裂すると、くも膜下出血を起こす。そうすると、3分の1が死亡、3分の1が重篤な後遺症が出て、残り3分の1がほぼ無症状で発症前の生活に戻れる。

 破裂すると最悪の事態も覚悟しなければならない脳動脈瘤だが、医学博士の米山公啓氏は「未破裂の段階では自覚症状は全くない」と前置きして続ける。

「だから、脳ドックで見つかるか、脳動脈瘤とは別の理由の頭痛があって、念のためにMRIを受けて偶然見つかるか、というケースがほとんどです」

 新田の脳動脈瘤が見つかったのも、昨年4月放送の健康バラエティー番組で受けた人間ドックでだった。今は半年に1回、脳ドックに通ってチェックしているそうだ。

「70歳以下で、脳動脈瘤が5ミリ以上なら手術適用ですが、それより小さければ、現時点では積極的な治療法はなく、MRIを定期的にとって経過観察になります」(米山氏)

 高血圧がある人や喫煙者は脳動脈瘤ができるリスクが高い。

「そういう人は、未破裂性脳動脈瘤があるかどうかを調べるよりもまず、リスク因子を減らす生活習慣を心がけるべきです」(米山氏)

 40代でも珍しくない病気のひとつだ。覚えておこう。

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