新潟県を代表する調味料といえば、かんずりだ。
かんずりとは、地元産の唐辛子をすりつぶし、海塩やユズ、糀(こうじ)などを加え、3年間じっくりと熟成発酵させたものだ。辛味やうま味が混在したテイストはやみつきになる。生産工場がある妙高市では、一家に1つは常備されているといわれているほどだ。
実は、かんずりにはいくつか種類があり、ひそかに人気を集めているのが“ユズのかんずり”。
ベーシックタイプのかんずりにもユズは含まれているが、これは、刻んだユズの皮まで漬け込まれており、独特の酸味と苦味がプラスされている。
ユズのかんずりの味に魅了され、今では食卓に欠かせない存在になったという会社員の小松高志さんは、健康面にも好影響があったと話す。
「慢性的に胃腸の調子が悪かったのですが、これを食べ始めてからは食欲が出てきました。代謝もよくなったのか、肌つやも見違えるほどになりました」
唐辛子に含まれる辛味成分のカプサイシンは胃液の分泌を促進し、消化吸収を助ける作用がある。また、エネルギー代謝を活発化するので、体脂肪の分解も期待できる。
ユズのかんずりは鍋料理や味噌汁に使われることが多いが、小松さんはアボカドにつけて食べるのが、いまのマイブーム。
ちなみにアボカドは不飽和脂肪酸を豊富に含み、血流を高める働きがある。
いろんな食材と組み合わせれば、味も健康効果も倍増するはずだ。
真似したい伝承療法