日本でも有数のダッタンそばの生産地は北海道。ダッタンそばは、一般的なそばと比較すると心地よい苦味と香りが特徴だ。
このダッタンそばの実を原料にして作られたのが「ダッタンそば茶」。1年前からこのお茶を飲んでいる会社員の田川一弥さん(52)が言う。
「とても香ばしくて、おいしいお茶です。実は、血圧管理に役立つと聞いて試すことにしました。ウオーキングを始めたこともありますが、以前は高い時で150以上もあった血圧が130前後まで下がってきました」
血圧のコントロールを助けるとして、ダッタンそば茶は定評がある。その中心的な働きをしているのが、ダッタンそば茶に豊富に含まれている「ルチン」だ。
ルチンは、別名ビタミンPとも呼ばれているポリフェノールの一種。毛細血管の弾力性を維持し、血流をスムーズにしてくれる働きがある。そのため、高血圧などの生活習慣病の予防・改善が大いに期待できそうだ。
また、ビタミンB1や食物繊維も多い。ビタミンB1は糖質の代謝を助けて、疲労回復を促す。食物繊維は腸内環境を整え、下痢や便秘を予防し、免疫力の向上にも貢献してくれる。
なお、ダッタンそばの原産地は中国の雲南省や四川省の山岳地帯。そこに住む民族はダッタンそばを主食にしているせいか、生活習慣病の発生が少なく、健康長寿の民族として知られているそうだ。
ダッタンそば茶を飲んで、そばのように長く、健康的な人生を送ろう。
真似したい伝承療法