病院は本日も大騒ぎ

看護師が病院を辞める理由

男を巡る争いで敗れた方が去っていく
男を巡る争いで敗れた方が去っていく(C)日刊ゲンダイ

 20歳の時に看護師の資格を取り、現在、関東圏の総合病院に勤務して20年近くになるマサヨです。

 毎年、何人かの看護師が辞めていきます。寿退社ならうれしいですけど、辞めていく一番多い理由というのが「対人関係」です。

 例えば「看護師同士のいじめ」です。それに「男と女の関係」、また、特異な例では「お金の貸し借りのトラブル」などもあります。

「給料日まで10万円貸して」という看護師がおりました。その看護師さんはお金にだらしなく、他の看護師からも金を借りていたのです。

 やがて返済が滞り、未払いのまま病院を辞めていきました。

■壮絶なバトルの末に…

 また恋愛は、看護師や介護補助などの男性もおります。1人の男性を巡って2人の看護師が男女の関係になってしまい、壮絶なバトルの末に1人が辞めていきました。

 それに私たち看護師は割合、横のつながりがありまして、他の病院勤務の看護師さんと年に何回か食事会を開きます。

 そのとき、いつも話題になるのは「給料」のことです。私の病院では、50代のベテラン看護師さんなら、年収が約600万円ぐらいでしょうか。

 確かに、一般のOLに比較して、看護師の給料は高いと思います。でも、この金額には夜勤や残業が含まれていて、若い看護師などは、少し給料が安くてもいいから夜勤や残業をなくしてほしいと言っています。

 食事会で、私の給料は月平均35万円と言ったら、クリニック勤務の若い看護師が、「ウワッ! 高!」と驚いておりました。

 病院を辞めていく理由として、このように給料額に不満を持った看護師さんが多いのです。「もう夜勤などやっていられない!」というわけです。

 普通のOLなら、辞めた後に次の職が見つからず、「早まった。勢いで辞めるのではなかった」と思うようですが、病院は慢性的な看護師不足。よほど条件を高くしない限りは、「失業する」という心配はないようです。