セックスが痛い

120種類もあるコンドーム…選び方で性交時の痛みが変わる

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写真イメージ(C)日刊ゲンダイ

 セックスで痛いのはコンドームが原因? そう疑う人は結構います。相手から「痛いなら、生でやってみよう」と言われた経験がある人もいるのではないでしょうか?

 しかし、コンドームも多種多様。間違った選び方がセックスの痛みにつながっているかもしれないのです。それを教えてくれたのは、国内120種類のコンドームを知るコンドームソムリエ、Aiさん。彼女は普段は養護教諭をしていて、性感染症の予防と男女の性生活力向上を目指す活動をしています。

 先日、私が運営する性交時の痛みに特化したサイト「FuanFree/ふあんふりー」で取材をしたのですが、Aiさんによると、120種類ものコンドームは、それぞれ、素材、サイズ、先端の形状、潤滑ゼリーの量、香りなど、バラエティー豊かなのだとか。

 たとえば、素材。コンドームにはラテックス、ポリウレタン、イソプレンラバー(IR)の3種類の素材があります。しかし、市場のコンドームの約8割がラテックス製。ラテックスアレルギーでセックスに痛みを感じている場合は、素材を別のものに替えたら、痛みがなくなる可能性があります。

 ポリウレタン製は素材が丈夫で、0・02ミリ以下の極薄を売りにした商品が多く、熱伝導性に優れ、ぬくもりを感じやすい。ただし、伸縮性が低いので慣れるまで装着が難しいことも。

 イソプレンラバーは、不二ラテックス1社だけがSKYNというシリーズで製造しているのみ。やや厚めで、伸縮性が高く、モチモチとした感触が特徴です。

 Aiさんは、「素材の硬さ、誤ったサイズなどもセックスの痛みの要素になる」と言います。お互いのためにコンドームは必須。個人的には中高年は自浄作用が下がる傾向にあるので、膣炎、性感染症予防にコンドームを推奨したい。各素材の特性を意識し、数種類試して自分に合ったコンドームを選べば、セックスが楽しいものに変わるかもしれないのです。

小林ひろみ

小林ひろみ

メノポーズカウンセラー。NPO法人更年期と加齢のヘルスケア会員。潤滑ゼリーの輸入販売会社経営の傍ら、更年期に多い性交痛などの相談に乗る。

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